シェアリングエコノミーは不動産にも訪れるのか

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シェアリングエコノミー

シェアリングエコノミーは土地にも影響するか

インターネットの発達、文明の成熟により、物を所有する事に価値を見出さない人が世界的に増えています。

QOL(クオリティオブライフ)を突き詰めると物質的な幸福度はすぐに限界を迎えます。

また技術革新によりあらゆるものが安くなりました。
私たちが使っているスマートフォンも、15年前なら一つ数億円以上の価値があるでしょう。
100円ショップに並ぶ品々も、一昔前は高価だったものが沢山あります。

人は物を所有する事が無くなりつつあります。

車もカーシェアやレンタカー、はてはウーバーに代表されるシェアリングエコノミーにより、利用しなくても楽しめる時代になっています。
ウーバーと自動運転が合わさったら、ますます人は車を所有しなくなります。

では不動産はどうでしょう。
不動産は太古から、ある種のシェアリングエコノミーが実現しています。
田畑の賃貸は古くから行われ、現代に至るまで続いています。

物、知識はシェアリングエコノミーにより大幅に価値が下がっておりましたが、不動産は果たしてどうなのか、もし新しい流れが生まれた場合、想像を越えた変化になると思われます。

第一弾 不動産利用のシェアリングエコノミー

・駐車場のシェアリングエコノミー
・会議室やスペースのシェアリングエコノミー
・宿泊施設のシェアリングエコノミー
・農地のシェアリングエコノミー

これらはサービスとしては新しいものですが、内容としては昔からあるものです。
結局は、需要がある所とない所の「最適化」であり、過去のサービスの延長ですので、サービスが強化されるほどに次のステップが見えてくるはずです。

第二弾 不動産がコモディティ化、陳腐化する新時代へ

不動産の利用方法のシェアが進み、極端に最適化が進むと必然的に利用料が下がり、不動産価格も下落します。
(もちろんインフラ開発コスト等は国やエリアにもより大幅に違いますので、一概にはいえません)

元々空き家が急増している日本においては、更に下落圧力が増すことは否定出来ません。
海外との物価差により、高い所から低い所へ、日本へ資金が流入することは十分にありますが、あくまでも都心部や資源が豊富な土地に限るでしょう。

カーシェアが進み車の保有をしなくなるように、不動産もそれほど購買力を持てる商品でなくなるかもしれません。

借りるにしても、今までのように敷金礼金が当たり前、一度住んだら何年も動かない、ではなく、サービスが向上する程に人は流動的に動き始めます。

そうすると物の価値はよりシビアに収斂し、買っても買わなくても経済的な損失が無いようになってきます。
現状、不動産が価値を持っているのは、借りるより持っている(買う)方が得な設計になっているからと言っても過言ではありません。
1億円で買った不動産を数年後に売るコストが、賃貸した時とほぼ同じであれば、無理して不動産を買い漁る必要も無いわけです(シェアリングエコノミーが進むと、モノを所有することのメリット(資本家側)もなくなってきますので、コモディティ化が進んでない別の資産に振り分ける方が得です。

問題はその先、どのようなサービスが生まれ、市場が形成されるのか、でしょう。

昔は高価だったがいつでも買える100円ショップの品々のように、不動産が認識される日が来る事は決して大げさではありません。現に車はそのようになりつつあります。

10年後のランドバンキングを成功させるには、今から10年後をしっかり予想して行かなければなりません。
10年前にAirbnbやウーバー等の存在を誰も予想できなかったように、10年後は新しいサービスや文化が生まれている事でしょう。

本件については、また別コラムで具体的に考えて行きたいと思います。

編集部 担当デスクA